神が降りて来る・・・と言えば、さおりという言葉。
さおりの語源には、神様が降りて来るという意味があります。
さおりとは、田植えを始める日のお祝いのことをいいます。
「さ」は稲とも農業の神とも云われます。その「さ」が降りて来る・・・わけです。

稲の祭と田の神さま―失われゆく田んぼの歳時記
酒井 卯作
4900901369

この「さおり」に対する語として、早上(さのぼり)という言葉があります。
田植えが終わったお祝いのことです。「さのぼり」はさなぶりとも言います。
そう言えば、奈良県内には「さなぶり餅」という名物のお餅があります。
田植えが無事終わったことを神様に感謝し、皆で祝うお餅として知られています。

さらにさらに、代満(しろみて)という言葉もありますが、これも田植えの終わったお祝いのことを
指します。

「さおり」や「さのぼり」に使われている「さ」は稲や農業の神のことを指すと
申し上げましたが、「五月」や「早乙女」の「さ」という音にも同じ意味が込められているのです。

よく女性に「さおり」という名前が付けられますよね。
神様が降りて来る・・・なんて意味があったことに驚いています。

以前に「しおり」という言葉のルーツが、枝を折って道案内にするというお話をしましたが、
女性の平仮名の名前には、実は深い意味が隠されているんですね。

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