年上の人が年下の人に向かって、「ため口きくな!」とお叱りになられて
いる光景を何度か見たことがあります。ため口?ため口には、一体どんな由来があるんでしょうか。
ダウンタウンの歌番組のトークコーナーでも、松ちゃん浜ちゃんに対してため口をきいています。
会社の中で、部下が上司に対してため口をきくというのはあまりないですよね。
縦の序列があまり意識されないシチュエーションで、ため口は出てくるものと思われます。
ため口・・・その由来は賭博にあるようです。
「ため」とは、同目(ぞろめ)のことなんだそうです。同じ数字がそろう、あのぞろ目です。
同じ・・・つまり、同等の立場に立って話す話し方とでもいいましょうか。
学生の頃はさておき、社会人になってからの知り合いというのは、年齢がお互いに分からない
ものです。そこで、お幾つですか?28です。え〜っ!そうなんですか、ためですね。
・・・なんていう会話が頻繁に交わされます。
この場合の「ため」も、ため口の「ため」と出所は同じです。
学生時代の部活動でも、ため口をきく後輩はあまりいませんでした。
先ほども触れましたが、縦の序列が意識される場で使われることはないようです。
学生時代というのは、1歳でも年上だとすごく大人に映ったものです。逆に1歳でも年下だと、
すごく子供に見えたものです。ところが、社会へ出てみるとあまり細かい年齢は意識されなく
なってきます。今までため口をきいていた鈴木くんが2歳年上だったとか(笑)・・・
よくある話です。
会社の上司にため口をきいたり、部活動の先輩にため口をきく輩(やから)も近頃では出てきて
いるようですが、やっぱり最低限のマナーは身に付けていたいものですね。
ためはぞろ目のことだったんですね・・・納得!
私の中でため口と言えば、中田英寿選手。
試合中に、「カズさん」と呼ぶよりも、「カズ」と呼ぶほうが合理的だからだそうです。