ピアプロダクションの意味を解説致します。

ピアプロダクションとはIT用語のひとつで、集合知を利用したアマゾンのレビューや百科事典のウィキペディアなどのことを意味します。

Wikipedia ウィキペディア 完全活用ガイド
Wikipedia ウィキペディア 完全活用ガイド吉沢 英明

マックス 2006-11-11
売り上げランキング : 126506

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
超こち亀
ピアプロダクションは英語で Peer Production と綴ります。
英語の peer には社会的に地位の同等な人、能力などが同等な者といった意味があります。
平たく言ってしまえば、同僚や仲間といったニュアンスでしょうか。

仲間同士で作り上げるプロダクション・・・お互いに無償で、ボランティア感覚で知識や情報を
供給し合います。そしてその情報を見た人が、新たにそのサービスを利用します。
サービスを利用したら、その感想なり何なりをフィードバックします。
かくして情報の共有が広がっていきます。マーケティング用語であるAIDMAの法則ならぬ、
AISASの法則の最後のSを意味する Share(情報共有)へとつながっていくのです。

Web2.0の時代はAISASの法則なんですね。
Attention(注意喚起)Interest(興味、関心)Search(検索、比較)Action(行動、購買)
Share(情報共有)ということになります。

ブロードバンドの普及によってインターネット人口の裾野が広がった結果、AISASの法則が
生まれたわけですが、その購買行動の流れにピアプロダクションは大いに貢献しているわけです。

ピアプロダクションという言葉は、マスコラボレーションという言葉ともよく置き換えられます。
どちらも不特定多数の人が協力し合う姿がイメージされます。

旅行サイトのクチコミ欄なども、ピアプロダクションのひとつに数えられるのではないでしょうか。
あそこのホテルの立地は駅近で良かった、アメニティは充実していたけれども料理がイマイチだった
とか・・・様々な情報が寄せられます。もちろん信頼に価しない情報もあるかと思われますが、
投稿数が増えれば増えるほど、総体的に言ってほぼ信頼できる情報となり得るのではないでしょうか。
ブリタニカとの比較で話題になっているウィキペディアにも同じようなことが言えると思います。

ブログやSNSといったCGMも、ピアプロダクションとしての影響力を発揮していますよね。
情報に互換性が備わっているというだけで、無限大の広がりが予感されます。

Peer Production 、是非覚えておきたいIT用語ですね。