大学の神学部などで専門教育を受けて巫女になる人や、血縁関係に神職の人がいて、そういった縁故を利用して巫女になる人など様々です。巫女になるための道には、特定のルートは存在しないと考えてよいでしょう。
お正月シーズンには、全国各地の神社で巫女のアルバイトの募集が行われます。本職巫女とは違い、比較的簡単に巫女装束に袖を通すことができるためか、なかなかの人気ぶりだと聞きます。
そもそも巫女とは、神と人の間に立って神意を占う人のことを言います。
神に仕えて神楽を奏し、神意を慰め神降ろしをする巫女。
シャーマンの役割を担う巫女は、そのまま邪馬台国の女王・卑弥呼のイメージにも重なります。しかしながら、現在の巫女はそんなに大層に考える必要はないものと思われます。年末にでもなれば、破魔矢を作ったりしてお正月の準備をするのが巫女の仕事になります。
巫女の「巫」の意味はかむなぎ
巫女の「巫」という漢字は、訓読みで「かんなぎ」・音読みで「フ」と読みます。古語では「巫(かむなぎ)」ですね。神事を司る者(はふり)のことを巫祝(ふしゅく)と言ったりします。巫女(ふじょ)、巫山戯(ふざけ)る等の用例も見られます。
神のメッセージを受け取る意味合いからか、神和ぎ(かんなぎ)と表記されます。
漢字の意味を追究するなら、巫女の「巫」の中にある「工」には神を呼び降ろす呪具の意味があります。
その「工」を左右の手に持って奉じ仕えるのが「巫」ということになります。
二つの「人」の真ん中に「工」で形成されている「巫」という字を確認しておきたいと思います。
巫女の成り立ちを考えるなら、相当な修行が必要な仕事であるとも言えますが、実際のところはそんなに構えなくても気軽に挑戦できる仕事であると思われます。処女であることも一つの条件にはなりますが、もちろん確認する手立てはありません。
巫女になるための面接では、その容姿も重要な要素の一つであると言われます。
年齢制限も特に存在するわけではありませんが、30代よりも10代、20代の方が好ましいのは言わずもがなです。「巫女体験」ぐらいの軽い気持ちで応募してみるのもオススメですね。