硬い葉で作るお茶で、品質が劣ります。
お茶の素性が分からないようカムフラージュするために、「番」という字を当てたようです。
だとすると、一番茶にとってはいい迷惑ですよね。
一番茶といえば、良質のお茶のことですから。
「番」という漢字には、”粗末な、普段の、いつも通りの”といった意味があります。
京都のよそゆきの料理を京料理といいますが、家庭内で食べる料理のことをおばんざいと言いますよね。
おばんざいは、漢字に直すと「お番菜」になります。
日常食べている、普段着の食事という意味です。
安物の傘を番傘、なんて言ったりもしますよね。
お茶の発音「チャ」についてですが、中国音の「チャ」をそのまま使っています。
番茶は品質の劣る茶の、摘み残しの葉で作った下等な茶のことですが、この番茶という言葉を
使ったことわざがあります。
番茶も出花(でばな)・・・番茶でも入れたては美味しいことから、器量の良くない娘でも、
年頃になるといくらか綺麗に見えることのたとえで使われます。