d48ecf32.jpg田んぼで蛙がゲロゲロ泣く季節ですね。
蛙の大合唱とはよく言ったものです。ほんと、よく聴いていると一斉に音楽を奏でているようです。
蛙の子はおたまじゃくし、おたまじゃくしというネーミングの由来はご存知ですか(笑)?

オタマジャクシの意味を探ってみましょう。

おたまじゃくしという言葉は、近江の多賀大社にその秘密があります。
お守りとして売られている多賀杓子の形が似ているのです。
先が丸いので杓子として使いやすく、広く愛用されるようになり、御多賀杓子が御玉杓子になっていった・・・というわけです。

おたまじゃくしという呼び名は音符記号なんかにも使われていますよね♪
♪・・・確かに先が丸くて尾っぽがあります。
御多賀杓子はオタマジャクシの生みの親。 さあ、大合唱しましょう♪

<追記>

民族学的なお話になりますが、東北地方では「しゃもじ渡し」の儀式が残っています。

しゃもじはご飯をよそう物。
一家の”食”を切り盛りしてきた主婦が、年老いて隠居する際に「しゃもじ渡し」の儀式を執り行います。
へら渡しとも言われ、とても大切な儀式なんです。

囲炉裏を囲んでの一家団欒。
個食の時代とも言われている昨今、人として何かを感じずにはいられません。

おたまじゃくしや蛙から、私たちは田圃を連想します。
稲作文化の日本ですから、お米やしゃもじとの結び付きは容易に想像がつきますね。