あまり使われなくなったかもしれませんね。
この栞、元の意味は「枝折(しお)り」・・・なんです。
木の枝を折って帰路の道しるべにすることです。旅の道しるべなわけですね。
本のしおりは bookmark あるいは bookmarker。ページを折ると dog ear なんて表現にも(笑)
吉野山 去年(こぞ)のしおりの道かへて まだ見ぬ方の 花をたずねむ
植物の枝を折ってたわめると、生気がなくなってグッタリとします。
その萎れた様子が、山中の道案内にはもってこいだったのです。
確かに昔の人にとっては貴重な道しるべとなったわけですね。
心強い水先案内人といったところですが、足跡(footprint)を残していくやり方は、
なんだか野生動物のマーキングに似ています。
今のご時世に例えれば、車の道路標識やカーナビになるわけですが、
これらは天候に左右されることもなく道に迷うこともありません。
しかし、枝折りに頼っていた昔の人はどうだったのでしょうか?
大雨で突風でも吹こうものなら、枝という枝が折れてちんぷんかんぷんだったのでは?
と心配してしまいます。
枝折りによってしおれるから、「萎れる」になったのでしょうかね。ごめんなさい、これは不明です。
ところで、「栞」という名前をお持ちの女性も少なからずおられますよね。
検索エンジンで調べたら(笑)、「川名栞」という名前の芸能人がおられました。
この栞さんがカカア天下になったとすると、家族の良き道案内となってくれること間違いなしです。
人生の迷い子にならないためにも、栞さんを味方に付けましょう!
<追記>
本を読まなくなったといいます。
若者の本離れは、しおりビジネスに関わる人たちにとっては放っておけない現実です。
パソコン上では「お気に入り」というブックマーク機能や、RSSがしおりの代役を担っているのでしょうか。
今となっては、あまり使いません。
枝を折って道しるべにしていた時代が懐かしいです。