このとどのつまり、「なんだかんだ言っても結局は、要するに、つまりは」・・・なんて意味で使います。
ブリなんかはその代表格ではないでしょうか。
ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ
これと同じく、ボラという魚も呼び名が変わっていきます。
その昔、阪神百貨店のデパ地下でボラが売られていたので買って帰ったことがあります(笑)
ずいぶん平べったい魚で、やや泥臭い感じがしましたが、焼き魚にして美味しく頂きました。
オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
と、徐々に出世(笑)していきます。
最後に「とど」なんですね。見事に海の中の生存競争に勝ち抜いて大人に成りきった
魚のことをいいます。
ボラの旬は秋から冬で、締まった白身で洗いにすると美味しいです。
特にへその部分、胃の出口に当たるんですが、この部位の塩焼きは珍味です。
そしてなにを隠そう、あのからすみはボラの卵巣なんです。
卵巣を塩漬けにして、板で挟んで天日乾燥したものなのです。
長崎が名産地として知られています。透明感があり、卵が細かくねっとりしたものが
最上級品とされます。
からすみは酒の肴にはもってこいですよね〜♪
薄皮を除いてあぶるんですが、いい香りが漂います。
出世魚、なんて上手いことを言いますよね。
魚の卵から成魚になる確率は、とても低いものだと思われます。
厳しい環境の中では、海のギャングたちがお腹をすかして小魚たちを狙っているのです。
そんなサバイバルレースに勝ち抜いた者だけが、ボラでいえば、トドになれるわけですね。
ちなみに少女のことを「オボコ」といいますが、これもボラの幼魚名に由来しているんです。
とどのつまり・・・お腹に宿した子はカラスミだったんです(笑)
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