プロ野球開幕時の下馬評では、楽天はBクラス入りが関の山ってとこだよ・・・と話題に上りました。蓋を開けてみれば、5位に上がるのも大変な星勘定になっています(笑)
ギリギリ達成出来そうな限度をいうときに「関の山」は使われます。
ここのところ不調の大関魁皇は、今場所も10勝が関の山だろう・・・ってな感じで使います。
2005年1月11日に隣りの亀山市と合併して、この関町という町名はなくなってしまいましたが、それ以前までは実在していた町です。
関町は鈴鹿山麓に位置し、江戸時代には東海道の宿場町として栄えました。
関町の八坂神社では、毎年7月に祭りが催され、絢爛豪華な山鉾が街中を練り歩いたのです。
京都の祇園祭と一緒ですね。
山鉾のことを関西では「ヤマ」といいます。そこで、関町の山鉾は「関の山」と呼ばれていたわけです。
そこから転じて、これ以上にはないほど見事なことを言い表すときに使うようになりました。
その後、徐々に元の意味が薄れ、「精一杯」「これ以上はできない」といった
ニュアンスになっていったのです。
言葉が変遷していく歴史って面白いですよね。
京都の祇園祭もあと残すところ数日となっています。
夏祭りを控えた町の様子は、ソワソワわくわくしていていいものです♪
祗園の山鉾も立派です。「関の山」に負けない「祗園の山」♪
後世に何か言葉として残されるのでしょうか?