がさ入れ・・・ロンブーのテレビ番組で放送していたのを思い出します。
このガサ入れって言葉は、警察の家宅捜索の時などにも使われます。
法律用語では家宅捜索っていうのでしょうか?いずれにせよ、法律に則ってきちんとした手続きを踏まえた上でガサ入れは行われます。
法律を遵守しているわけですね。
ガサ入れという言葉は、一種の隠語のようなものなんですが、倒語というジャンルに分類されます。
「がさ」を前後入れ替えて「さが(す)」ってことになります。
使われます。洒落っ気が感じられますよね(笑)。
洒落以外では、意味を強めるときなどにも使われます。いずれも、音節や語の順序を逆にして表現
します。
ネタが割れるは「種」。球場やコンサート会場でよく見掛けるダミ声のおじさん、
ダフ屋は「札」です。さらに、どや街は「宿」ですし、れこは「此」、
へまをしてポシャるは「シャッポを脱ぐ」なんです。
シャッポはフランス語で、chapeau 帽子の意味です。
シャッポを脱ぐというのは、「負ける、降参する、かぶとを脱ぐ」といったニュアンスに
なります。これらは、みんな倒語だったんですね。
昨日用があって市民図書館へ行って来たんですが、そこで面白い倒語を発見しました。
「キャップハンディ」・・・何のことだかお分かりですか?
ハンディキャップをひっくり返した言葉なんですが、キャップハンディの意味を知って
なるほどなと思いました。
ハンディキャップを背負った人たちの介護やボランティアには、その方々の立場に立って
考えなければならない、立場をひっくり返して思いやる気持ちが大切だというのです。
なかなかいい倒語ではないでしょうか♪
テレビ番組のネーミングでは、ぷっすまやスポーツうるぐすなんかも倒語に
よるものだと思います。
スマップからぷっすま(笑)、江川卓の「すぐる」をちょっと間延びさせて最後の母音まで
含ませ、「すぐるu」・・・すぐるう(笑)になったのだろうと思われます。
テレビ時代ですよね、一連のライブドア騒動の始まりもガサ入れからでした。
六本木ヒルズに入っていく捜査員の列・・・ガサ入れが生中継されました。
大変ショッキングな映像でしたが、その緊張感が私たちにも十分伝わってきましたよね。
ガサ入れをはじめとして、倒語は日常のあちこちに潜んでいます。
<ガサ入れ関連の資格>
ガサ入れする資格のあるお仕事といえば・・・まずは刑事さんということになるんでしょうね。
家宅捜索令状を持って、怪しい人物の住居やオフィスをガサ入れします。
直接ガサ入れに関係はありませんが、周辺資格として、民間資格の警察犬訓練士があります。
ドラマの設定にもなったことがありますよね。
警察犬訓練士になるためには、まず見習訓練士として、日本警察犬協会の公認訓練士が経営する
訓練所に入所して実績を作るのが一般的とされます。
見習訓練士は住み込みが原則となります。
警察犬訓練士の階級レベルは5段階に分かれます。
三等訓練士 → 二等訓練士 → 一等訓練士 → 一等訓練士正 → 一等訓練士長
となっており、順次昇格していくことになります。
学科試験の科目には、犬学(概論)なんてのもあります。
繁殖や衛生に関することも含めて、総合的な犬の知識が問われます。
先日、日本が乱れている、というニュースが出ていました。
意味ではなく、その場のノリや簡単さから生まれる若者言葉。省略。
現代の安易さが、そのまま現れているようにも思います。
コトバコレさんのブログで、日本語の良さを見つめなおしている気がします。