藪入りの語源はどこに由来するのでしょうか。
薮入りという言葉は、都から草深い田舎に帰ることを意味します。
奉公人が正月及び盆の16日前後に暇を許されて、ほんの1日ほど親元に帰ったのです。年に2回だけ帰省を許されたわけですね。
かく言う僕も、10年間ほど東京で暮らしていましたが、奈良への帰省は年に2回でした。
「藪(やぶ)」という言葉ですが、阪神タイガースのファンにとっては、
どうしても大リーガーとなった藪投手を連想しちゃいます。弥生(やぶ)の意味で、
「益々生える、いよいよ生える」といったニュアンスです。
雑草や雑木が密生している所のことをいい、藪から棒、やぶへびなんて言葉もありますよね。
藪から棒は出し抜けにことをすることの例えで、
やぶへびは不必要なことをしてかえって禍を受けることの例えで使われます。
薮入りを言葉通りに解釈すると、なんだか蚊に刺されちゃいそうですよね(笑)
草深い藪の中に入っていくわけですから・・・虫除け薬を塗っていても勇気ある行動だと思います。
英語で藪は bush です。
A bird in the hand is worth two in the bush.
こんな諺があります。明日の百より今日の五十、今日できることは明日に延ばすな。
といった感じの意味になります。直訳すれば、手の中にある1羽の鳥は藪の中にいる2羽の鳥に
価する。・・・ですね。
他にも、beat about the bushというのがあります。
これは人の意向などを遠回しにさぐる、要点に触れないという意味です。
Don't beat about the bush,come to the point at once.
くどい言い方はやめて、さっさと要点を言いなさい。
現在放映されている「電車男」の主人公につい言いたくなる言葉です(笑)
bush で頭をよぎってしまいましたが、ブッシュ大統領をつついてみれば、色々出てきそうです(笑)
それこそ、やめておいた方が良さそうです。やぶへびになっちゃいますから!
薮入りは都で働く子供の帰りを待つ親にとって、待ち遠しいものだったはずです。
薮入りが明けて、腑抜けの殻のようになってしまった母親の様子が昔の書物には記されています。
今も昔も子を思う親の気持ちに変わりはないようですね。
He is home. で彼は帰省中です・・・という意味になります。
言葉は知らないうちに、使い方を間違っていることが・・
結構・・えって!思うことも・・・
今は世代で言葉の感覚が違って・・右往左往・意味不明に感じることすらあります
時折、お邪魔させていただきますね!