どこからともなくイカ焼きのいい匂いがしてきます♪
香ばしい醤油の匂いはたまりませんよね。
このイカは烏賊と書きます。
どうして海の中の生物なのに烏(カラス)と関係があるのだろう?そう思われたことはございませんか?
ちょうど蛇とマングースの関係に似ています。
以前の記事にも書きましたが、正にお互いがライバルなのです(笑)
昔からの言い伝えによると、死んだふりをしたイカが海面にぷかぷかと浮かんでいると・・・
カラスが何も知らずにやってきます。イカはカラスが降りて来るのをじっと待っていて、
カラスがイカの体をついばもうとする瞬間に、10本の足で巻き取ってしまうというのです!
そのままカラスは海中に引きずり込まれ・・・ご臨終というわけです。
カラスにとってイカは賊のような生き物だったのです。
動物学的にこのことは立証されていませんが、昔の人は現場を目撃したのかもしれません。
「烏賊」と書く理由が分かって、なんだかホッとしたような感じになります(笑)。
僕自身も、妙な漢字だな〜って昔から思っていたんです。
ところで、烏賊の数え方は1杯、2杯って数えますよね。
烏賊の歴史を辿っていくと、食用にされていただけではなく、
杯の代わりとして使われていたこともあったのです。
烏賊の胴体の中の内臓をくり抜くと、胴体部分は徳利のようになります。
烏賊徳利というイカの胴体をくり抜いて作った日本酒用の徳利もあるぐらいで、
なかなか使い勝手がいいのです。
日本酒を入れるだけでなく、水をすくったり、水を飲むための容器としても使用されていたようです。
駅弁で有名な「イカめし」も、胴体の中にめしを詰め込んだものですよね。
日本料理なんかでも、よく胴体の中に詰め物をして蒸し物料理として一品にすることがあります。
今でこそ「ゲソ」といって、烏賊の足は美味しいものとして定着していますが、
昔の魚屋さんでは、イカは足をむしられて胴体だけの徳利状で売られていました。
足は腐りやすく、売り物にならなかったようです。もったいないですよね(笑)
なんでもイカの足には、タウリンという物質が豊富に含まれているようで、
便秘気味の方にはおすすめなのだとか。
学生時代にやっていたカレー屋さんのアルバイトでは「イカカレー」なるメニューがありました。
烏賊の足は使わずに、胴体の部分を輪切りにしてフライにしたものです。
輪切りにされた形状からか、リングと呼んでいたのを思い出します。
現在ではカラスが海の近くにいるというイメージがないので、想像しにくい漢字表記ですが、
是非一度みのもんたさんの動物ドキュメンタリー番組か何かで、カラスがイカにやられてしまう
シーンを見てみたいものです。
ここでひとつ回文を・・・。
嗅いでみてイカ・・・(笑)かいでみていか。濁音はお許し下さいませ(笑)。
◇ 調理師の資格取得 イカ料理も思いのまま!
◇ 烏賊の語源は面白かったですね。生物関連の言葉の意味をその他多数ご紹介!
あまりないので、想像したこともありませんでした。
カラスVSイカは、カラスの方が強いと思ったら、
イカなんですね。
大きいイカが待ち構えている様子を思い浮かべました。
私もその場面を見てみたいです!