色彩心理学やカラーコーディネーターなど、
色のスペシャリストも様々な分野におられる昨今です。
お葬式の時に掛けられる白と黒の幕のことを鯨幕(くじらまく)といいます。
小さなお葬式 北村 香織 by G-Tools |
太陽の動きに合わせて、人の一生の流れにも例えられます・・・。
西に太陽が沈み、真夜中の12時は漆黒の世界が広がります・・・。
凶事用に使われる鯨幕は、白と黒の布を一幅おきに縦にはぎ合わせ、
上縁に黒布を横に配した幕ですが、なぜ「鯨」の文字が当てられているのでしょうか?
鯨のあのコリコリした酢の物を思い浮かべて頂くとお分かり頂けます。
そう、皮と脂肪の色に起因するのです。皮が黒くて脂肪が白いですよね。
そこに着目して「鯨幕」というようになったわけです。
昔から青い、赤い、白い、黒いという色の表現はありましたが、
「緑」「黄」「紫」のような色彩表現はありませんでした。
高松塚古墳の壁画に描かれている四神などでも、そのことは証明されますよね。
東に青龍、南に朱雀、西に白虎、北に玄武・・・。それぞれ青、赤、白、黒を表しています。
青、赤、白、黒にはいを付けて、形容詞として表現できますが、
緑や黄は「い」を付けて表現できないですよね。
その代わりに「色」を付けて緑色、黄色と表現しています。
これは、一説には緑や黄は末尾の音が「i」で終わるため、
「い」を付けたのでは発音しづらいからと云われています。なるほど、ですよね(笑)
<葬儀関連の資格>
少子高齢化が進む日本の中にあって、葬儀関連の資格は確実に人気が上がっていくものと思われます。
葬儀関連資格でまず思い浮かぶのが、葬祭ディレクターです。
葬祭ディレクターとは、お葬式の総合プロデュース的なお仕事を任務とします。
葬祭ディレクターの資格取得なら、ケイコとマナブの資料請求ページでご案内しています。
映画でも話題になりましたが、納棺師って仕事もあるようですね。
棺の中にご遺体を納めるわけですが・・・どのような専門知識や技術が必要になるのでしょうか。
◇ 日本語教師の通信講座 鯨幕の語源を教えてあげると株が上がります(笑)
◇ 鯨幕とは、辞書で検索。高齢社会の介護福祉にまつわる言葉をご紹介しています。
日本の色名って、染色に由来したものがとても多いけれど
最近は名前の元となった草花や動物を目にする機会も少なくなって
色名からその色を想像するのが難しくなってきちゃいましたね〜。
鯨の肉も、最近はほとんど見かけなくなったので
鯨幕の由来もピンと来ない人が多いでしょうね。
そうそう、空の色など自然現象を表す名前は
諸外国の言葉に比べると日本語は意外と少ないんだそうです。
刻々と変化する空の色は、言葉という記号でくくり切れないから、という
話も聞いたことがあるのですが、実際はどうなんでしょうね。
色辞典などを見ていると、とても興味深くて時間を忘れてしまいます(笑)。