人をうらやむ、あの人がうらやましいといった言葉の由来はどこにあるのでしょうか?

昔の人は顔の表情など、目に見えるところを面(おもて)とし、
目に見えない心の中などは心(うら)と表現していました。
顔が面(おもて)で心が心(うら)
面面(おもておもて)で各々、銘々・・・といった意味がありました。
なんとも面白い表現ですね。

「羨む(うらやむ)」という言葉、妬みやジェラシーが見え隠れしていますが、
この言葉も心の心(うら)と関係があるんです。

心病むで、「うらやむ」だったんです・・・!
人を羨むということは、心が病んでいる状態だったのですね。改めて恐れ入りました(笑)

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荒尾 禎秀

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"人の幸福を羨む"を英語に翻訳すると・・・envy a person's good luck となります。

ジェラシーからは何も生まれない、そんなことを「心病む」から感じています。
自分の思いというものはブーメランのように相手を介して返ってくる・・・。そう教えられましたよね。

心を「うら」と読む現代の言葉にも幾つかあります。
うら悲しいうら淋しいなどはその代表格ではないでしょうか。
何となく悲しい、何となく淋しいといったニュアンスで使われる言葉ですが、厳密には心が悲しい、心が淋しいってことなんですね。

面(おもて)と心(うら)、大変勉強になりました。

このブログは言葉のブログなので、ジェラシーの話題が出たところで、嫉妬という花言葉について触れておきたいと思います。

嫉妬という花言葉・・・日本を原産地とするかたくりの花をご存知でしょうか?

6枚の花びらを後ろに仰け反らせて、まるで人目を恥らうように俯いて咲く花です。花の形が燃え上がる嫉妬の炎を連想させるのでしょうか、いつの頃からか片栗(かたくり)の花言葉は嫉妬になりました。

それでは、締めは恒例の回文で・・・夏休みにちなんで(笑)
寸暇バカンス・・・すんかばかんす!

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