生命保険業界の業界用語である「マル標」の意味を解説致します。

マル標とは マル標の意味 生命保険会社 セールス もうすぐ11月ですが、生命保険会社にとって11月は重大月と呼ばれています。
業界内での売り上げ強化月間なのです。
1年を通して2月、7月、11月がそれに当ります。

重大月が迫ってくると、生命保険の営業マンや外交員たちは殺気立ってきます(笑)

月の運営は前月の25日から。
日取りの上では、本日の10月25日から11月戦のスタートです!
決起大会が開かれたりして、支社長の決意を皆で分かち合います。

第一報といって、週単位で締め切りが設定されている営業の部隊では、
その月の第一週の初日に契約を持ってくることが営業部全体の士気を高めます。

つまり、25日の朝から契約の決まった申込書がどんどん、内勤さんの手によって
機械処理されていきます。
重大月ともなると、第一報を持っていない営業職員は肩身の狭い思いをしなければなりません。

もちろん、25日の朝に判で押したように契約が決まるわけではなく、
先月の残りやストックとして持っている契約を、重大月の第一報に当てるのです。

新・生命保険セールスのアプローチ =人生100年時代の新しい生き方を提案する

営業の世界では、仕事の進み具合が一目で分かる「棒グラフ」がお馴染みですが、
職員のそれぞれのレベルに合わせて、目標の挙績件数があらかじめ決められています。

普段の月ならマル標といって、目標件数の契約をこなせば済むのですが、
重大月だけは別なんです(笑)

Wマル標・・・そう、マル標の倍の契約件数をこなさなければなりません。
調子のいい職員はさらに、トリプルマル標まで目標数値を引き上げていきます。

マル標、Wマル標、トリプルマル標・・・
どこの営業の世界も大変ですが、生命保険会社の重大月は迫力が違います(笑)

まずはマル標をクリアするために、保険外交員の方々は一生懸命なんです。
せっかくアポをとっても、お客様の保険知識が上の空ではお話になりません(笑)
そのためにもネットで、あらかじめ各社の保険商品を比較検討しておくのも良いでしょう。

定期付終身保険が飛ぶように売れた時期もありましたが、
そのカラクリに気付いた契約者が解約に踏み切ったり、生涯保障金額の変わらない
単体終身タイプに切り替えたりする例が徐々に見られるようになりました。

生活習慣病の広がりにより、生前給付される三大疾病保険やガン保険なども契約件数を
伸ばしています。
一時は、高齢社会の到来を見越して、個人年金保険なども人気が高かったですね。
国民年金への不安もその背景にはあったようです。

これからの時代は介護に重点を置いた商品が売れるのではないかな、と個人的には思っています。
生命保険の役割も時代と共に変化していくんだろうと思います。

昨今では、保険金の不払いが問題になりましたよね・・・。
また、解約を前提にした保険契約締結など、保険会社にはまだまだ根本的に解決しなければ
ならない特異な体質が残っているように思われます。

ただむやみに目標数値をクリアするだけでなく、お客様にとっていい内容の保険を勧めていく
必要があります。その時その時に挙げる契約件数を競うのではなく、解約の少ない営業を
目指して頂きたいものですね。