オーベルジュ、最近よく耳にする言葉ですよね。
オーベルジュにはどんな意味があるんでしょうか?
レストランなんだけれども宿泊もできる施設のことをオーベルジュといいます。
フランスの郊外にオーベルジュは多く点在しています。
泊まることよりも食べることに重点を置いている点でホテルとは一線を画しています。
食べに行ったついでに泊まる、といった感覚でしょうか。
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グルメで知られるフランス人ですが、美味しいものを食べるためなら遠方に出掛けて行くのも
苦にならない国民性を持っています。
都会を離れて田舎のオーベルジュでゆっくり時を過ごす。
最高の贅沢ではないでしょうか。
いや、最近の流行り言葉でいえば、プチ贅沢ということになるのでしょうか。
オーベルジュのオーナーファミリーと語らいながら、その土地で採れた肉や野菜を楽しむ。
時間を気にせず、まったりとした空気が流れてゆきます。
旅の楽しみは、やはりその土地の人や食物との触れ合いにあります。
その土地の方言を聞いて心が和み、その土地の郷土料理を食べて舌を楽しませる。
以前の記事にも書かせて頂きましたが、料理にも地産地消、身土不二といった考え方があります。
スローフード的な発想はオーベルジュの中にしっかりと息づいています。
オーベルジュが宿泊施設付きのレストランなら、ガストホーフは宿泊施設付きのカフェや
飲み屋といったところでしょうか。
オーベルジュがフランス発祥なら、ガストホーフ(gasthof)はドイツ発祥です。
こちらのガストホーフもオーベルジュとよく似ているのですが、1階が飲み屋になっていて
2階から上が宿泊施設になっている所が多いようです。
階下から賑やかな話し声が聞こえてきて、思わず自分もその会話に参加してみたくなる・・・
そんなのどかなムードに包まれています。
ちょっとガストホーフとは違いますが、日本にも遅宴会(おそえんかい)というのがあります。
東京在住のサラリーマンが、週末の金曜日に伊豆の温泉地などに出掛けて行くアレです(笑)
金曜日に仕事が終わって、その足で伊豆へ向かい、午後8時や9時から宴会を始めます。
宴会開始が遅いものですから、当然その日は伊豆でお泊まり。
文字通り、これが遅宴会の慣わしです。
飲んで泊まる・・・飲むのが目的で、泊まるのはあくまでもついで。
この流れはガストホーフと同じですよね(笑)
飲酒運転が厳しく取り締まられる昨今、遅宴会もたまにはいいのではないでしょうか。
話は逸れましたが、オーベルジュにガストホーフ、また新しい言葉を覚えることができました。
さすがはグルメのフランス人ですね。
そういえば、ヨーロッパに行った時、
一階がレストランというかバーで、
二階から上がホテルのところが結構ありました。
夜遅くまでにぎやかな音がしていましたよ!
といっても、法律で閉店時間も決まっていました。
オーベルジュにガストホーフ、勉強になりました。