師走に入ってボーナスも出ましたね。
クリスマスや年末年始を控えてデパート業界はかきいれどきを迎えました。
今回はり掛けという言葉について書いてみたいと思います。
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り掛け・・・掛けという言葉から、売買に関する用語であることが推測されますよね。
ずばり、デパート業界では1割引きのことを「り掛け」といいます。
ではなぜ、1割引きが「り掛け」なのでしょうか?
その語源はこうです。
いろはにほへとちりぬ・・・と続いていきますよね(笑)そうなんです、「り」は9番目です。
そこから「り」は数字の9を表していることが分かります。
つまり、9掛け・・・1割引きのことなんです。
個人的には、り掛けなんて言わずに”ほ掛け”の半額セールぐらいにして頂くと有難いんです
が(笑)・・・同じ思いをお持ちの方も多いことと思います。
セール対象商品というのは、売れ残っていて在庫処分のために設定されるものと思われます
が、この売れ残り商品にも業界用語は存在します。
売れ残り商品、なんて聞こえが悪いですよね(笑)そこで、デパート業界ではこの手の商品を
S商品と呼んでいます。捨てる、の頭文字なんだそうです。
ビジネスにおいて値引きというのはタイミングが大切です。
いつ、どのタイミングで値引きをするのか・・・とても大切なポイントです。
タイミングが早すぎると、売れ残りは限りなくゼロに近づくでしょうが、肝心の売上がふるわなく
なります。逆にタイミングが遅すぎると、売れ残りがたくさん出て在庫を抱え込む羽目に陥ります。
程好いタイミングで値引きを仕掛ける。
売れ残りをなくし、売上もピークにもっていくビジネス手法を身に付ければ、恐いもの無しです。
デパート業界としては、商品が「り掛け」の内に売れることを願っておられるのでしょうね。
「いろはに」なら、なおOKです。(笑)
数字がでると、露骨な感じがしますが、
これなら、ちょっと上品で日本的。
「この商品は”ほ掛け”で〜す!」なんて
書いてあったら買っちゃうかも?