卒塔婆とは?卒塔婆の語源を解説致します。

お墓に立っている卒塔婆について面白いことを発見致しました(笑)
この「卒塔婆」と奈良や京都にある五重塔の「塔」は、同じ言葉の意味を持ち合わせているのです。

卒塔婆という言葉は、梵語のストゥーパが音訳されたものなんです。

五重塔五重塔
幸田 露伴

努力論 幻談・観画談 他三篇 にごりえ・たけくらべ 金色夜叉 鞄に本だけつめこんで

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ストゥーパとは、梵語で高く顕れるという意味があります。
釈迦の遺骨を埋めて礼拝する施設で、インドで造られた当初の姿は土饅頭の形をしていたと
いいます。
中国や日本において、伽藍の荘厳として建てられた三重塔や五重塔はその変形であると云われます。

梵語のストゥーパから卒塔婆になり、
さらにそれが省略されてと呼ばれるようになったいきさつがあります。

日本の文化財として貴重な三重塔や五重塔が、戒名を記した追善供養の卒塔婆と同じルーツを
持っていたんですね。ちょっと意外な事実でした。

卒塔婆という言葉から連想されるのはお墓、お葬式、お盆・・・といった言葉群です。
何かと忙しい現代人はご先祖様のお墓に足を運ぶのも、盆暮れ正月といったところでしょうか。
お墓は自分という存在の根っこを形作っています。是非とも頻繁に訪れて、日々の生活に
感謝したいものですね。

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  • 三重塔や五重塔はよく知られていますが、奈良県桜井市の談山神社には木造の十三重塔が現存しているんですよ!重文に指定されている至宝です。