イナバウアー・・・トリノ冬季オリンピックですっかりお馴染みの言葉になりましたね。
イナバウアーは女子フィギュアスケートで金メダルを獲った荒川静香選手の得意技です。
イナバウアーとは一体どのような意味があるんでしょうか、とても興味が湧いてきます(笑)
荒川静香選手の類稀なる柔軟性は、イナバウアーと相性がピッタリだったのではないでしょうか。
イナバウアーは両足のつま先を180度開いて氷上を滑ります。
つま先の開き具合からいえば、スプレッドイーグルという技も180度開きますが、
イナバウアーの場合は両足を揃えずに前後に少し開きます。
スプレッドイーグルは両足を一直線に揃えるのです。さらに、イナバウアーは上体をえび反りに
して滑りますが、スプレッドイーグルはあまり上体を反らしません。
イナバウアーは女性が多く取り入れる技ですが、一方のスプレッドイーグルは男性が多く
取り入れています。
さて、このようにイナバウアーという技には様々な特徴がみられますが、
このイナバウアーという面白そうな言葉の由来はどこにあるのでしょうか?
1950年代後半にイナ・バウアーという西ドイツの選手が活躍していたそうです。
ずばり、このイナ・バウアー選手の得意技だったというわけです。
ちなみに、イナ・バウアー選手のスペルは Ina Bauer と綴ります。
イナバウアーは人名に由来していたんですね。
フィギュアスケートの世界では、ビールマンスピンという技も有名ですが、
このビールマンスピンもビールマン選手に端を発するネーミングとして知られています。
人名に由来するネーミングに関しては、
以前の記事でもご紹介したリンナイガス器具がありましたが、他にもまだまだあるんですよ(笑)
ペコちゃんで有名な不二家なんかもそうです。
不二家の創始者の名前が藤井林右衛門(ふじいりんえもん)。
その「藤」を富士山にかけて”二つとない店”という意味で、不二家と名付けたそうです。
以上、イナバウアー・ビールマンスピン・不二家のネーミングの秘密に迫ってみました(笑)