物色する・・・あまりいいニュアンスを持たない言葉ですが、
多くの人や物の中から適当なものを探し求めることをいいます。
物色するという言葉の語源はどこにあるのでしょうか?
物色の語源は、中国の儒教経典のひとつである「礼記」の中にあります。

物色を説明する文章として、「生贄(いけにえ)の動物の毛色の良い物を選ぶこと」とあります。
動物の毛色・・・ツヤがあって毛並みのいい動物をいけにえにしたということでしょうか?

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物色するという言葉の語源は、いけにえを探すことに端を発していたんですね。

早朝の鮮魚市場で、料理人が今朝水揚げされた新鮮な魚介類を物色するとき、
間違いなくその魚介類は、料理人が経営するお店のいけにえということになります(笑)
お客様に献上して、その代価である売り上げを頂くのです。

女性が百貨店で高価な毛皮を物色するとき、間違いなくその毛皮は、その女性の虚栄心の
いけにえということになります。
世間体に献上して、その代価である虚栄心が満たされるのです(笑)

物色が動物の毛色に由来する言葉だとすれば、正に毛皮はその象徴ということになるのでしょうか?

株式相場の社会では、物色買いという言葉があります。
将来有望な株を、あれやこれやと色々物色して買うことをいいます。
せっかく物色買いをしたのだから、当たるといいですよね。

物色するを英語で表すと、look for , search for , hunt upということになります。

日本語ドリルに「物色する」は掲載されているかな?

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