トリアージとは?
トリアージという言葉を最近よく耳にするようになりました。

災害時医療における緊急性の選別、ということになるでしょうか。
トリアージの重要性は、自然災害の多発や高齢社会の到来によって益々意識されるようになってきています。

トリアージという言葉の由来はどこにあるのでしょうか?

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高橋 章子

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トリアージはフランス語で triageと表記します。日本語に訳せば、選択という意味になります。動詞の「選別する」は trier となります。元々この言葉は、羊毛の品質をクラス分けしたり、コーヒー豆の選別作業に使われていました。

災害時には重症患者、軽症患者、その中間に当たる患者、そして既に死亡してしまっている人・・・様々な人がパニック状態の中にあります。その中から、一人でも多くの人命を救助するためには、どうしても優先順位を付ける必要があります。

トリアージには優先順位を付けて選択するという意味があったんですね。

助けて下さい! なんとかして下さい! と言う人は後回しになります。当然のことですよね。重症患者は間違いなく、そういった人々の背後で静かに横たわっているのですから。傷を負った人を選別するのは本来、あまりいいイメージではないかもしれませんが、緊急時にはむしろ必要なことなのです。

トリアージタッグという治療の緊急性に応じて色分けされた札のようなものがあります。「最優先治療群」の重症を負った人には赤色、「待機的治療群」の重症と軽症の中間に位置する傷を負った人には黄色、「保留群」の軽症を負った人には緑色、そして「死亡群」の人には黒色が割り当てられます。

トリアージには原則があって、トリアージの知識を持ち合わせたトリアージオフィサーといわれる人が、必ず一人で傷病者一人につき60秒以内に選択していくことが決められています。但し、何度も繰り返し行うことも大切だとされています。時間の経過と共に容態が急変することを考え合わせれば当然のことですよね。

トリアージは治療(Treatment)や搬送(Transport)と共に重要な3つのTだと言われています。高齢化に伴い、救急車の出動回数も増えていると新聞記事に出ていました。その中には、救急車が出動するほどの容態ではない人も多いそうです。かけがえのない人命を救うためには様々な角度からの検証が必要なんですね。

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