リクルートの国内旅行情報誌にじゃらんというのがあります。
言葉のブログを運営する者にとって、この「じゃらん」なる言葉の意味は
摩訶不思議なものがありました(笑)さて、じゃらんの語源はどこにあるのでしょうか?
インドネシア語にジャランジャランという言葉があって、
小さな旅行を意味します。日本語に訳せば、そのまま小旅行となります。
国内旅行の情報誌ですから、このネーミングはぴったりですよね。
国内の宿泊予約サイトでは、楽天トラベルと業界のシェアを分け合う双璧ですが、
比較的レジャー旅行に強いようです。
楽天トラベルの前身である旅の窓口が、ビジネスマンを対象に出張予約を得意分野にしていたことを
考え合わせると、じゃらんのマーケティング対象が、若年層や家族を取り込んだレジャー旅行で
あるのも頷けます。
しかしながら、昨今では楽天トラベルもレジャー旅行に力を入れているようで、
益々その競争は激化しています。
じゃらんはインドネシア語のジャランジャランに由来すると書きましたが、
国内旅行ということもあって、ジャパン+ランドを少し縮めた形になっているとも考えられます。
諸説は色々ありますが、私は勝手にジャランジャラン説を唱えています(笑)
旅行ついでにJTBの月刊誌であるるるぶの語源をご存知でしょうか?
見る・食べる・遊ぶの頭文字ではなく、カナ部分だけをとって「るるぶ」とネーミングされています。
ちなみに発刊当初は、見る・着る・遊ぶの3セットだったようです。
るるぶから思い出したんですが、ひと昔前の日産セフィーロのCMに「くうねるあそぶ」という
キャッチコピーがありましたよね(笑)
井上陽水さんが「お元気ですか?」と言っていたあのCMです。
くうねるあそぶは、コピーライターの糸井重里さんの発案によるものですが、
人間の根源的な欲求である食う、寝る、遊ぶを合わせた言葉なんです。陽水さんのあのクネクネした
しゃべり方も手伝ってか、「くうねるあそぶ」は見事にヒットしましたよね。
リクルートの国内旅行情報誌がじゃらんなら、海外旅行情報誌はエイビーロードですが、
エイビーロードは「海外へ」を意味する英語のabroadに由来します。
アブロードと読みますが、頭の ab をエイ、ビーと読んでネーミングしています。
リクルートは実に上手いですね。
以上、じゃらんのネーミングの由来は、小旅行を意味するインドネシア語のジャランジャランでした。
【じゃらん関連情報】