ゲラン社というフランスの香水メーカーの製品に、ミツコがあります。
ミツコは世界の香水ベスト3にも入るぐらいの人気商品ですよね。
ところで、ミツコって日本人女性の名前のような気がします・・・。
ミツコとは、小説の中の登場人物だったのです。
クロード・ファレールの小説「ラ・バタイユ(戦場)」の中で、日本軍人の妻として
ミツコが登場しています。
ミツコとイギリス海軍の武官との不倫を描いたこの小説は、発売後間もなくベストセラーと
なり、大和撫子のミツコはフランス人男性の間で人気を集めたということです。
ミツコはきっと、フランス人男性の憧れの的だったのでしょうね。
香水のミツコはこうした経緯を元に、1919年に商品化されたというわけです。
当時のヨーロッパの人にとって、東洋の神秘をイメージさせるにはぴったりの商品だった
のではないでしょうか。
香水のミツコを購入するときには、ちょっと思い出してみたいエピソードですね(笑)