デファクトスタンダード、最近よく耳にする言葉です。
デファクトスタンダードとは、一言で表現すれば業界標準ということになります。
de facto standard
de facto は実際に存在する、事実上のという意味を表す形容詞です。
例えば「事実上の政府」を英語で表現すると、a de facto government となります。
デファクトスタンダードは、事実上の標準ということになるでしょうか。
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インターネットの世界は日進月歩です。
昨今では、Web2.0という言葉がしきりにもてはやされている感があります。
マイクロソフトやヤフーが覇権を握っていたネット世界に、グーグルという巨人が現れました。
前者がWeb1.0の覇者なら、後者のグーグルはWeb2.0の覇者という構図を描きます。
めまぐるしく開発されるネット関連のサービス・・・斬新なサービスが始まり、
それがクリティカルマスを超えた時点で急速に普及していく・・・
そんなことが日々繰り返されています。
あるサービスの普及が臨界点を超えて標準化していく。
そんな動きの中でデファクトスタンダードという言葉がよく使われているのです。
つまり、十分に社会に普及して業界標準になったサービスのことを意味しています。
デファクトスタンダードは市場の実勢や学問上の評価などによって、
事実上の標準とみなされるようになった、業界標準の規格や製品のことを意味します。
デファクトスタンダードの例を挙げるなら、家庭用ビデオにおけるVHS、パソコン向けOSにおける
Windows、インターネット上の通信プロトコルにおけるTCP/IPなどが浮かんできます。
正に業界標準にふさわしい製品ばかりですよね。
グローバルスタンダードではありませんが、国際的なコミュニケーションに英語を用いることも
デファクトスタンダードのひとつに数えられます。世界の公用語は英語、なのです。
デファクトスタンダードをネットの世界で探してみると、アマゾンの商品コード体系である
ASINなどは良い例になるのではないでしょうか。
ASINとは、Amazon Standard Identification Number の略です。
アマゾングループが取り扱い商品を識別するための10桁の番号です。このASINコードは、
アマゾンユーザーの増加と供にデファクトスタンダードとなりました。
インターネット上のプログラムで商品情報を表示したり、
検索エンジンで商品情報を収集したりする場合に、このASINコードはマスターデータとして
利用することが可能です。