しんがりの語源由来を解説致します。

殿と書いて「しんがり」と読みます。
殿とは、最後尾にいて敵の追撃を防ぐ軍隊のことを意味します。
しんがりの語源はどこにあるのでしょうか。

戦国大名の争い―戦国時代戦国大名の争い―戦国時代
児玉 幸多 あおむら 純

天下の統一―安土桃山時代 立ちあがる民衆―室町時代後期 南朝と北朝―南北朝時代・室町時代前期 江戸幕府ひらく―江戸時代初期 鎌倉幕府の成立―鎌倉時代

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殿(しんがり)という 日本語、面白いですよね。

しんがりという言葉は、どん尻を駆ける後駆(しりがり)の音便なんです。

音便変化にはイ音便、ウ音便、促音便、撥音便の4種類がありますが、
しりがり→しんがり なので撥音便ということになりますね。

戦国時代、陣列の最後尾を受け持つ殿隊(しんがりたい)には危険が常に付きまといました。
形勢が不利になって味方の大将を逃がすために、殿隊の負う役目は大変大きかったのです。
負け戦のときは本当に大変ですよね。

日本の自衛隊にも、しんがり部隊というのは存在するのでしょうか?
あくまでも自衛が目的ですから、戦国時代のしんがりのような発想はないかもしれませんね。

現代の企業社会を振り返ってみると、しんがりという言葉の重みを実感することができます。
会社の不祥事が発覚すると、秘書がやりました・・・私は知りません。
などとおっしゃる社長様が多いように見受けられます。
組織のトップは我先に逃げ去り、その尻拭いをさせられるのが秘書の役目?
マスコミという敵から自陣の大将を逃がし、戦国時代の殿隊のごとく損な役回りを演じます。

本当の殿様なら、自分の部下に罪をなすりつけるのではなく、最後まで頑張り通して頂きたいものです。

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