山形はさくらんぼの産地として有名です。さくらんぼは「桜ん坊」とも書きます。
私たちが食べているのは西洋実桜(せいようみざくら)の果実で、桜桃おうとうといいます。
さくらんぼの花は春に咲きますが、白い色をしています。
実は赤いですが、花は白色なんですね。
花が咲いた後、お馴染みの球形の果実を付けます。
花が咲いたあとに果実を付けるというのは一連の流れでしたよね。
ところが、花が咲いても実が成らないというのが「あだ花(ばな)」です。
野茂英雄のページでもご紹介しましたが、英雄の「英」という字にはあだ花のニュアンスが
込められています。
ちょっと話が逸れてしまいました・・・。
さくらんぼの栽培には、夏に涼しい土地が適しています。
5月下旬からの収穫期に雨の少ない方が良しとされています。
北海道、青森、長野・・・それに冒頭でもご紹介した山形なんかが代表的な産地です。
山形産の佐藤錦は有名なサクランボですよね。
このブログは言葉のブログなので、ひとつ面白いお話をいたします(笑)
中華料理に「炒桜桃」というメニューがあります。
この場合、桜桃とはサクランボのことではなくカエルを意味します。桜桃はカエルの隠語なんです。
中華料理のカエルは「田鶏」と書きますが、カエルの捕獲が禁止されていた頃に隠語として桜桃が
使われていたようです。