サッカーW杯ドイツ大会において、試合球として使用されるメーカーの名をモルテンといいます。
モルテンという名前の由来はどこにあるのでしょうか。
モルテン バスケットボール B7L by G-Tools |
バスケットボールやバレーなどの競技用ボールとしても有名です。
モルテンというブランド名は、英単語の melt(溶ける・溶かす)の過去分詞形のひとつである
molten から命名されています。その歴史を辿ると、1958年にゴムメーカーの技術者が
独立して広島市に設立したのが始まりです。ゴムを溶かして製品を作る業態だけでなく、
溶けて新しく生まれ変わる気概を表現するために、語尾のンに「運」を重ねたそうです。
英語が出てきたので、ここでちょっと解説しておきます。
molten という過去分詞形は少し古く、今では主に melted が使われているようです。
molten lead ・・・で、溶解した鉛という意味になります。
ドイツW杯の目玉は、何と言ってもロナウジーニョですよね。
ロナウジーニョの得意技にエラシコというスーパープレイがあります。
このエラシコという言葉は、ポルトガル語で輪ゴムやゴムひものことを意味しましたよね。
溶けて新しく生まれ変わるモルテンの気概に通じるものを感じます。
今朝、ラジオを聴いていたらドイツW杯の話題が盛り上がっていました。
ドイツは歓迎ムード一色のようです。
ドイツにとって、今回のW杯は国を挙げての総力戦です。ヨーロッパの人たちにとって
ドイツのイメージといえば、どうしてもナチスが連想されてしまうのだそうです。
ドイツにとっては明らかにマイナスイメージです。このW杯を契機にイメージの向上を図りたい
のは言うまでもありません。遠い昔のこととはいえ、日本とアジアの関係を考えてみると
人事ではありませんよね。
モルテンは、ゴムと樹脂の高分子技術を中核に、自動車部品や福祉介護用品も手掛けています。
モルテンの今後益々の発展が期待されます!