ドイツW杯から帰国した日本サッカー協会の川淵三郎会長が、次期日本代表監督候補として
オシム氏との交渉を進めていることを明らかにしました。
選手の自主性に任せたジーコ監督のやり方に非難が浴びせられたり・・・
でも、組織重視から個人重視への動きは評価されるものだと思います。
ドイツ、ブラジル、オランダ等々のサッカー列強国と対等に渡り合うためには通らなければ
ならない道だったと思うんです。
オシム語録で知られるオシム氏はどんな方なんでしょうか?
オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える 木村 元彦 by G-Tools |
組織サッカーを目指して、規律で縛ったトルシエ監督。個人の力量を重視して自主性を求めた
ジーコ監督。この両者のちょうど中間ぐらいに位置する監督になるのではないかと言われています。
ドイツW杯が終わって早々に監督人事ですから、本当にこの闘いはエンドレスで続いていくの
だろうなと思われます。物事にはどうしても二つの見方があります。この世の中に絶対に正しいこと
なんて存在しません。相矛盾する二つのはざ間で葛藤を繰り返していきます。
オシム氏の監督人事はある意味、哲学でいうところのアウフヘーベンなのでしょうか。
アウフヘーベンは日本語に直すと止揚(しよう)です。
ドイツでの敗戦によって立ち止まって考える・・・そして相反する二つの考え方の良い所を採用して
昇華させる・・・。これぞ正しく、止揚ですね(笑)
オシム氏は選手をとにかく走らせるそうです。
試合中にバテてしまってはお話になりません。練習中から試合を想定して、メニューは対人プレー
ばかりです。より実践的に、そんな考え方が浮き彫りにされます。
ドイツから南アフリカへの飛躍を期待しましょう!