ダイナミックパッケージとは、交通機関と宿泊を同時に予約できる、
旅行のインターネットサービスを意味します。
2006年10月から、楽天トラベルと全日本空輸がダイナミックパッケージに参入します。
航空・旅行業界の英語―業界用語の意味と使い方 森住 正明 by G-Tools |
ダイナミックパッケージとは旅行における新しいビジネスモデルのひとつです。
”あごあしまくら”をご紹介しましたよね。あごが食費、あしが交通費、まくらが宿泊費でした。
旅行に出掛けるには何かとお金が必要になります。
足代である交通費もバカになりませんよね(笑)宿泊予約サイトは国内にもたくさんありますが、
新幹線や航空券の予約ができないのが難点でした。
アメリカなんかでは、このダイナミックパッケージが非常に盛んで、今年中に日本市場への参入を
目論んでいる米エクスペディアはよく知られています。
日本でもいよいよ楽天トラベルと全日空、それにヤフーと日本航空がそれぞれタッグを組んで
ダイナミックパッケージ市場へ参入していきます。
ANAとJALをネット大手2社がそれぞれ囲い込む形になります。
この囲い込みというスタンスは、やはりWeb2.0の潮流からは外れてしまっているような気が
致します・・・。全てのサービスをユーザーが自由に比較して消費することができる環境づくりが
望まれるところですね。
航空券の購入という、これまでは垣根の高かったサービスを開放した航空会社の動きは
歓迎されるものだと思います。空へ向かってオープンに、そんなイメージのある旅客機のことです
から、ネットのあちら側の世界でもオープンな姿勢になっていく未来が描かれます。
世界の主な航空会社は、既に世界的な航空券予約システムであるGDSに加入しています。
ネット予約サイトは、一定額の手数料を払いさえすれば、GDS経由で航空券を簡単に仕入れる
ことができるようです。日本も遅ればせながら、続いていかなくてはなりませんね。
旅行を思い立った時に、あごまくらが同時に予約できるなんて素敵なことです。
ダイナミックパッケージ、大いに期待しましょう!