縁甲板とは建築用語で、
厚さ15〜18cm、幅8〜12cmの板で側面に本実加工したものを意味します。
フローリングの場合は板の木口面も加工されているのに対し、縁甲板は無加工の状態です。
本実(ほんざね)加工という不動産の専門用語が出てきましたが、これは板の側面に溝を彫り、
もう一方の板に突起を作ることによって重ね合わせる技術のことをいいます。
不動産用語である縁甲板ですが、なんと(笑)幼児言葉のエンコの語源であることをご存知の
方はあまり多くいらっしゃらないと思います。
幼児が足を投げ出して、お尻を地面にペッタリ付けて座ることをエンコといいます。
「エンコは駄目よ、もう〜!」と言ってお母さんが子供を抱き起こしている映像が目に浮かびます。
このエンコ、車が途中で故障して動かなくなってしまったときにも使われる言葉ですよね。
縁甲板(えんこういた)の”えんこう”が省略されてエンコになったわけです。
縁甲板は床にぴったりと張り付いて動きません。動いてしまったら建築工法として失敗ですよね(笑)
不動産用語の縁甲板が幼児言葉のエンコに起因していたとは・・・ちょっと驚きです。