ユニットタイムマネジメントとはホテルの売上を最大化するために、客室販売を時間というユニット(unit)で行う新しいビジネスモデルのことを意味します。
ホテル・ビジネス・ブック―MMH(Master of Management for Hospitality) 仲谷 秀一 森重 喜三雄 杉原 淳子 by G-Tools |
Unit Time Management は時間を切り売りするビジネスモデルと言えそうです。
国内旅行のじゃらん、楽天トラベル、ヤフービジネストラベル・・・数多くの宿泊予約サイトが
皆さんの旅行のお手伝いをしていることと思われます。
ホテルの売上は、稼働率や平均客室単価によって表されます。
ユニットタイムマネジメントというのは、稼働率や平均客室単価にとらわれない全く新しい
ホテルマネジメントなのです。
つまり、1泊での販売から時間単位での販売へシフトする考え方です。
宿泊稼動において、一組のお客様の平均滞在時間は16時間と言われています。
ユニットタイムマネジメントを取り入れた場合、時間枠稼動になるので24時間という計算に
なります。これはやはり魅力的ですよね。
宿泊形態にも色々ありますが、昨今では日帰りプランなども目立ち始めています。
日帰りですから実際には宿泊プランではありませんが、結構ニーズがあるようです。
ユニットタイムマネジメントは、日帰りプランよりもさらに細かくターゲットを絞った戦略である
と考えられます。時間の切り売りは大きな需要を掘り起こすことになるのでしょうか。
ホテルとは関係がありませんが、昨今流行のインターネット喫茶やマンガ喫茶なども時間単位での
ブース販売をしています。最初の30分は何円で、その後は10分経過ごとに何円加算・・・
とか、3時間パック料金で1,000円といった課金システムです。シャワーの利用や宿泊まで
可能なお店まであるのですから、これはもう立派な宿泊施設?なのでしょうか(笑)
ユニットタイムマネジメント、略して UTM 。新しい旅行用語として覚えておきましょう。