火打ちの意味を解説致します。

火打ちとは建築用語です。

二つの木材を組み合わせて角を作る場合、
その歪みを少なくするために補強で取り付けられる斜材のことです。

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図解 建築用語辞典
建築用語辞典編集委員会
理工学社 2004-02

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by G-Tools , 2007/03/22

建築用語の火打ちは、耐震構造の記事でご紹介した筋交いとよく似たものですね。

火打ちを取り付けることによって、二つの木材の水平力を分散させ、
直交する隅の角度の変形を防止することができます。
最近ではインテリアデザインのひとつとして、室内の天井に露出させる形で火打ちを使うケースも
あるようです。火打ちも日の目を見るようになったわけですね(笑)

建築用語に「火」とは、いささか横暴なような気も致しますが、実は不動産の建築の際に必要な家相から
言えば、非常に理に適っているようなのです。

風水ブームでご存知の方も多いと思いますが、宇宙を構成する木、火、土、金、水という5つの
要素を五行といいます。それぞれに相性のいい関係を相性関係、悪いのを相剋関係と表現します。

木と火の関係は、木生火といって大変良好なのです。
火打ちというネーミングも頷けます。

火打ちで連想されるのが、火打石ですよね(笑)
火を打ち出す火打道具なわけですが、この火打石と打ち合わせて発火させる道具のことを火打金
(ひうちがね)といいます。
三角形の鋼鉄から成る火打金は、四隅のコーナーに斜材を入れることによって
形作られる”火打ち”の三角形を連想させます。
お台所のシンクではありませんが、生ゴミを捨てる三角コーナーとどことなく似ていますよね(笑)

ちなみに、衣服の脇の下を補強する三角布も火打ちといいます。

建築用語の火打ちは、私たちの生活の色々なシーンで活躍しています!

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