フェイキックとは、角膜と虹彩の間にある前房の中に人工レンズを埋め込む
視力矯正手術のことを意味し、フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)と呼ばれています。
インターネット上で一時期、レーシックという言葉をよく見かけました。
レーシックとは、レーザーで角膜を削る視力矯正手術のことを意味します。
レーシックの手術を受けた人も国内に多数いらっしゃると思われますが、強度の近視の人や
角膜が薄い人には、このレーシック手術は施せないようです。
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視力回復の望みをレーシックに託したのに、その願いが叶えられなかった人たちの駆け込み寺的な
手法がフェイキック・・・というわけです。
埋め込まれるレンズはプラスチック製で、両端がフック形をしており、虹彩に引っ掛けて固定する
とのことです。眼内レンズを使うという点では白内障手術と同じですが、水晶体を残すフェイキックは、
その点で白内障手術と異なります。
目の中に人工レンズを埋め込む・・・
私などは、この事実と真正面から向き合えない部類に入りますね(笑)
コンタクトレンズは使い捨てが流行っていますが、あくまでも常時装着ではありません。
手術で埋め込むとなると、確かに生理的にハードルが高いような気が致します。
安全性に話題が向かっていくのも無理はありません。
フェイキック手術を受けた人の術後報告は気になるところではありますが、歴史が浅いだけに
まだまだ不十分なようです。そんなことを言えば、コンタクトレンズだって30年後の報告となると
急に心もとなくなりますが(笑)・・・長期影響の研究は怠りなく進めて頂きたいですね。
また、フェイキックは公的な医療保険が利きません。
人工レンズを一つ一つオーダーメードすることから、両眼で65〜80万円と高額になってしまいます。
保険のありがたさを改めて感じますね。
医学のテクノロジーは日進月歩です。
今後10年で考えられないような進歩を遂げているかもしれません。
その一方で、あるがままに・・・の精神も忘れないでいたいものですね。
ジョン・レノンの Let it be が聴こえてきます・・・。