建築用語の三和土を解説致します。

三和土と書いて「たたき」と読みます。
三和土とは建築用語のひとつで、石灰・赤土(砂利を含む)・苦汁(にがり)に水を加えて、練り固められた土間のことを意味します。

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石灰、赤土、苦汁の3つが和やかに混じり合っていることに起因するネーミングなわけですね。

三和土の名前の由来を考えると、ペッタンペッタンと叩いて突き固められる作業がイメージされ
ます。そうやって造られた土間だから、「たたき」と称されているわけです。

日本建築の衰退で、日本の家屋から三和土(たたき)が少なくなってきていることは残念で
なりません。下手にコンクリートで固めるよりも、ずっと風情が感じられていいと思うんですけどね。

建築用語の勉強をしていて、面白い発見がありました。
このブログは言葉のブログなので、言葉の転訛には非常に興味があります(笑)
屋根の上に乗っかっている瓦のことなんですが、瓦の語源は梵語の kapala カパーラからきているん
だそうです。カパーラが訛って「かわら」になったというわけです。

瓦は元々、仏教や寺院建築と共に中国から伝来したものです。
奈良や京都のお寺には立派な瓦が見られますが、どことなく大陸のニオイがしますよね。

三和土という言葉の意味を知ると、実際にその自然と共生する土間を拝見してみたくなります。
京都界隈の町家では、古民家再生ということで色々な試みがあるようです。
古民家なんかに足を踏み入れると、きっとそこでは三和土がひっそりと時を刻んでいるんでしょうね。

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