ホームタウンディシジョンとは、スポーツの試合においてホーム側に有利とみられる判定が下されることを意味するスポーツ用語です。
ボクシングの亀田興毅選手の初めての世界戦、勝利はおさめたものの何とも後味が悪かったですよね。
decision は決定という意味なので、文字通りの意味になりますね。
大相撲の大横綱、朝青龍にリングの上で抱え上げられて勝利の喜びに浸っていた?亀田興毅選手。
本人も内心は複雑なものがあったに違いありません。
先場所、復活優勝を成し遂げた大相撲の朝青龍関と亀田興毅選手が妙に対照的に映ったのは私だけ
でしょうか・・・。翌日の新聞紙面でも、亀田選手の判定勝利はホームタウンディシジョンでは
ないか、との意見が多数見られました。
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今回の世界戦は日本での開催。
試合前から異様な盛り上がりを見せていました。リングサイドのお高い席には著名人が陣取り、
類稀なるタレント性を持つボクサー亀田興毅選手の一挙手一投足に注目が集まりました。
ボクシングの試合において、KO勝ちは明白な勝利です。
しかし、試合が判定にもつれ込んだ場合は審判団のジャッジがその決定権を持ちます。
このとき、審判の判定には意識的にも無意識的にもホーム側に有利に働くのではないかと
推測されています。”亀田選手に対する応援”を目の当たりにしている審判団が下す判定には、
潜在的に亀田選手に有利に働くのではないかと言われています・・・。
CMにもサブリミナル効果っていうのがありますよね。
その広告を意識的に見ていなくても、どこかで見たような・・・という程度の広告に対する認知で
十分だとするものです。購買者は無意識の中に刷り込まれたわずかな情報でも購買行動を起こす
ことが多々ある・・・、確かにそうなのかもしれません。
審判団にCMのサブリミナル効果に似た現象が起こったのかどうかは定かではありませんが、
あながち無視することもできないような気が致します。
スポーツと判定の問題は、未来永劫続いていく大きなテーマなのかもしれません。
フィギュアスケートに代表される採点競技なんかも難しい問題です。印象やイメージが大切なの
ですから、選手にとっても頭が痛いところなのではないでしょうか。
ボクシングの試合でも、3分間のラウンドにおける最後の10秒間は特に大切だと言われます。
そのラウンドの判定を有利に導くためには、2分50秒を過ぎてからの残りの10秒が
重視されます。理由はやはり印象を良くするためです。審判団に対してのアピールなのです。
スポーツとイメージはなかなか切り離せない関係にあります。
判定に対するイメージの与える影響とは違いますが、スポーツの試合にはビジネスが絡みます。
オリンピックでも度々物議がかもされる一件ですが、スタープレーヤーにはブランド会社との
契約が結ばれます。
有名なところでは、タイガーウッズ選手とナイキですよね。ナイキといえばタイガーウッズ。
そんなイメージが私たちの頭の中には出来上がっています。
大相撲の世界にも微妙な判定はあります。
白黒はっきり付く勝負の世界のようにも見えますが、きわどい勝負のときには物言いが付きます。
土俵下で勝負を見守っている審判団が行事の軍配に物言いを付けます。
テレビの画面では取り組みのビデオテープが流れ、固唾を呑んで勝負の瞬間を凝視します。
協議の結果、軍配通りになることもありますし、行事差し違えになることもあります。
はたまた、同体ではないかということでもう一度勝負になることもあります。
大相撲の場合は常に開催地が日本国内なので、ボクシングのようなホームタウンディシジョンが
問題になるようなことはないと思います。最近ではモンゴルや欧州出身の強い力士がたくさん
誕生していますが、彼らに不利になるような判定は下されていないのではないでしょうか。
タレントとして活躍しているハワイ出身の小錦。彼が全盛期の頃、横綱昇進問題というホームタウン
ディシジョンと似て非なる騒動がありました。曙、武蔵丸、朝青龍らの横綱昇進により、今では
解消されている問題なのかなと思われます。
ホームタウンディシジョン、是非覚えておきたいスポーツ用語のひとつですね。
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