トリセツとは家電製品の取扱説明書のことを意味します。家電製品がどんどん高機能化することによって、そのトリセツが分厚く難解になってしまうということで波紋を呼んでいます。
家電製品の取扱説明書は確かに分厚くて読む気になりませんよね(笑)
手渡される新契約の手引き・・・あれも相当文字が細かくて読みづらいです。
かいつまんで言ってしまえば、生命保険商品の取扱説明書のようなものですが、ダラダラと事細かく
記されているので、はなから読む気になれません。
生命保険の契約を結んだ後に、生命保険会社と契約者の間でもめごとがあってはいけないので、
あらゆる想定内のトラブルを防止するために手引書が手渡されます。契約者が文句を言ってきたら
そこに書いてあるでしょ、というわけです。
先日カーナビを購入しましたが、カーナビのトリセツも実にこみいっています(笑)
高機能化するに従い、解説しておかなくてはいけない箇所も増えたのだろうと思われますが、
ユーザーにとってはなんだか肩の荷が重いですよね。
家電メーカー各社では、分厚くなる一方のトリセツに配慮してページ数を減らすだけでなく、
製品自体にトリセツを内臓するなどの趣向を凝らしています。
内蔵されたトリセツだと便利ですよね。実際に家電製品に触りながら、その機能を学べるわけです
から・・・内蔵型のトリセツを電子トリセツなどと呼んだりしています。
言葉のブログを運営していると、よく似た意味の言葉に出くわすことがあります。
以前にもご紹介したチュートリアルという言葉・・・。チュートリアルは主にIT関連のソフトウェアに
使われることが多いようですが、同じく取扱説明書という意味でしたよね。
オリンパスなどは、自社のデジタルカメラのトリセツをウェブで公開しています。
ウェブ版トリセツというわけですが、プロカメラマンの作品例が掲載されていてとても分かりやすい
と思います。
情報量が増えれば増えるほど、益々ユーザーフレンドリーな対応が望まれます。
多機能化しているからといって、どんどんトリセツを分厚くするだけでは能無しなんですね。
やはり使いやすい、分かりやすいといったことが大切なんだと思います。
複雑化する世の中です。
取扱説明書なんて長ったらしい呼称ではなく、今風にトリセツなんですね(笑)