ヤフーの語源を解説致します。

ヤフーとはインターネット界のガリバー企業として知られている会社ですが、ヤフーの語源は
ガリバー旅行記にありました。

ヤフーとは、米国スタンフォード大学の学生であったジェリー・ヤン Jerry Yang と
デビッド・ファイロ David Filo が始めたインターネット検索サービスです。

ヤフー・ジャパンはなぜトップを走り続けるのかヤフー・ジャパンはなぜトップを走り続けるのか
吉村 克己

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グーグル、マイクロソフト、それにオンライン書店の雄であるアマゾンと熾烈な検索エンジン戦争を
繰り広げている活気に満ちた会社ですよね。
欧州や米国ではグーグルが圧倒的な人気を誇りますが、日本においてはヤフーが
グーグルを凌駕しています。ヤフーはメディア、グーグルは検索エンジンという棲み分けも
あるかと思われますが、ヤフーも独自の検索エンジンである YST を既に開発しています。
インターネットの世界にヤフーはどっかりと腰を下ろしているのです。

ヤフオク Yahoo!オークションはコンテンツの大黒柱。四六時中、大盛況ですよね!

Yahoo とは、ひとことで言えば「ならず者」を意味します。
イギリスの風刺作家であるジョナサン・スウィフトが世に送り出したガリバー旅行記・・・。
その中に登場する人間の姿をした獣(けだもの)のことをヤフーといいます。

ヤフーは人間に似た愚かな動物で、理性を持った馬に仕えています。
ガリバー旅行記の中で野蛮の象徴として描かれたヤフー、そんなヤフーに創始者である彼らは
自分たちをなぞらえました。

ならず者とは、どうにもならぬという意味合いを含みます。
「成らず」といえば、そのニュアンスが伝わりやすいと思います。ならず者にも当て字があって
「破落戸」と書きます。それにしても、Yahoo にならず者という意味があったとは
意外ですよね。

yahoo には他にも田舎者、いなかっぺといった意味もあります。田舎モンというニオイが
感じられる言葉です。yokel が類義語として挙げられるでしょうか。

ヤフーの語源には諸説あって、Yet Another Hierarchical Officious Oracle の略
だとする人もいます。
その意味するところは”もう一つの階層的でおせっかいな神託”ということになります。

おせっかいなとは面白いですね。
officious には「非公式の」という意味がありますが、主に外交上の非公式会談などに使われる
言葉ですので、この場合は「おせっかいな、差し出がましい」の訳の方が合っていると思われます。
かゆいところに手が届くような検索サービスを考えていた2人ですから、階層的により分かりやすく
おせっかいなぐらいにサービスの充実を図っていたのではないでしょうか(笑)

最後の oracle が気に掛かります。
オラクルは神託、つまり神のお告げという意味を持ちます。
世界中の情報を整理し尽くそうとしているグーグルは神になるのか!?と騒がれていますが、
ライバルであるヤフーの語源の中にも神の存在が見え隠れします。

ならず者ヤフーは、間違いなく日本のネット上を支配しているのではないでしょうか。
Web2.0の潮流に乗り遅れた感のあるヤフーですが、その底力は誰もが認めるところです。
今後のさらなる躍進が期待されますね!