魚の鯵の語源は「味」にあります。
アジといえば大衆魚としてスーパーでよく見かける魚です。
さらに秋から冬にかけて南下する習性を持っているので、一年を通して市場に出回ります。
養殖の鯵は三重や静岡、それに高知などが主産地として知られます。
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鯵は「味」の意味で、味が良いことを意味します。
「アジは味也。其の味の美をいふなり」と文献にも出ています。ちょっと面食らったような気もします
が、そのものズバリの語源ですね。
今朝、新聞を読んでいると、マグロの漁獲量が減ってきているという記事が掲載されていました。
さらに、中国人のマグロ消費量が増えてきているそうです。
数少ない海の宝物であるマグロですが、富裕層の増加傾向にある中国ではマグロ熱が高まっています。
マグロの養殖に成功した話も聞いたことがありますが、やっぱり天然のマグロに勝るものはないと
思います。魚介類を食することで歴史を育んできた日本人ですが、近年、海の資源も枯渇気味です。
養殖に頼らなくてはならなくなるのは、ちょっと寂しいですよね。
天然の魚と養殖の魚は見た目が違います。
天然モノの胸びれや尾びれは大きく切れ長で、いかにも大海を泳いでいた姿が想像されます。
一方の養殖モノはずんぐりとした体型で、丸みを帯びた尾びれをしています。
天然の鯛は桜色をしていますが、養殖の鯛は生簀(いけす)で生活していたせいか日焼けして黒っぽい
色をしています。
養殖のアジなども、すぐに判別がつきます。
背側が黒く、腹側が白いのです。体も全体的に丸く、尾びれにもキレがなく丸みを帯びています。
アジの語源から考えてみても、天然のアジの有り難さが感じられますよね。
アジを英語に翻訳すると、horse mackerel となります。
mackerel は北大西洋産のサバのことを指します。それに horse が付いてアジになるんですね(笑)