ジャコランタンとは、ハロウィンの祭りで活躍するおばけカボチャのことを意味します。
ジャコランタンのスペルは Jack-O'-Lantern です。
その昔、あるところにジャックという男がいました。悪い人だったらしく地獄に落ちたそうです。ところが、
地獄でも悪いことばかりしていたので、悪魔が怒り、地獄からも追放されてしまいました。
行く手を失ったジャックはランタン(提灯)を作り、地上をさまよい歩いたそうです。
そこから、”ジャック・オブ・ザ・ランタン(ランプを持ったジャック)”と呼ばれ、それが訛り
"ジャコランタン"となったいきさつがあります。
![]() | ハロウィン バーパペット スティッチ ハートランド 2006-09-25 by G-Tools |
英語の of には所有や所属関係を表す意味がありましたよね。
the master of the house この家の主人、というふうに使います。Jack of the lantern の
意味するところも分かりますよね。ジャック・オブ・ザ・ランタンからジャコランタンに転訛していった
言葉の変遷には、毎度のことながら興味深いものを覚えます。
10月31日はハロウィンです。
ハロウィンは、北方ヨーロッパの原住民であるケルト人のお祭りに由来します。
ケルトの暦によると毎年11月1日が新年に当たります。その前日の10月31日は日本で言う大晦日に
当たるわけですね。そしてこの大晦日の日だけは、地上の悪霊を追い払うことができると考えられて
いたようです。秋の収穫を祝い、新年を迎える前に悪霊や魔女などを追い出すのがハロウィンの由来
なんですね。
ケルトのお祭りというのもそうなんですが、ここでちょっと見逃してはいけないことがあります。
11月1日はキリスト教における万聖節(ばんせいせつ)に当たります。
この日は祖先が蘇ってくると云われ、日本で言うところの盂蘭盆のような意味合いを持ちます。
ハロウィンはケルトの土俗信仰によるお祭りです。と同時に、キリスト教における「万聖節の前夜祭」
というおまけまで付いてきたのです(笑)
ハロウィンが盛り上がるのも納得ですよね。
Trick or treat ! いたずらか歓待かどっちにする!?
といったような意味合いでしょうか。子供たちが近所の家々を訪ねて、お菓子を出さないと
いたずらするぞ!という掛け声もハロウィンの名物のひとつですよね。
おばけカボチャのジャコランタンですが、あれは食用のカボチャではないそうです。
目鼻をくり抜いて作られるジャコランタン、お化けとはいうものの、どこか愛らしい表情に
見えてしまうのは私だけでしょうか(笑)
<ジャコランタンの意味を知る関連情報>