定年起業という言葉を最近よく耳にします。
団塊の世代が定年を迎える頃には、誰もが知るキーワードになっているのでしょうか。
定年起業とは文字通り、定年を迎えた後に起業することを意味します。
まだまだ体力もあり余っているし、サラリーマン時代に培ってきた人脈やお金もある・・・
このままただただ、無為に過ごしていたくはない。そんな頼もしいセカンドライフを送るべく
起業を志す人が多いと言われています。

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坂井 廣

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鹿児島の”みごち企業”はそんな中のひとつです。
墓参り代行業という耳慣れないサービスを始めていらっしゃるようです。

みごちとは鹿児島弁で「きれい」を意味します。
お墓をいつもきれいに、との思いをこめてネーミングされたようです。方言も会社の名前になる時代
なんですね、言葉のブログを運営する身としては嬉しい限りです(笑)

先日、県民性を紹介するテレビ番組を視聴しました。
鹿児島県人は日本で一番情に厚いのだそうです。情に厚くて涙もろい鹿児島県人はお墓参りも
きっと欠かせないんでしょうね。

鹿児島といえば新幹線も通っておらず、アクセスに不便なイメージがあります。
県内で就職せず、遠方で暮らす鹿児島県人も多いものと思われます。お墓参りをしたくても出来ない、
そんな人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

地方の高齢化もどんどん進んでいます。
お年寄りの方々がお墓参りに行きたくても行けない・・・そんな状況も生まれています。
みごち企業の起業には、高齢・忙しい・遠いなどの理由で墓参りに行けなくなっている人たちの
代行をするという発想がありました。定年起業にも色々なアイディアがあるんですね。

世界でも類を見ないスピードで進んでいる日本の高齢化。
介護保険サービスの整備も着々と進められていますが、墓参りの代行サービスも入ってくるので
しょうか。今までにはなかった様々なニーズが、介護を必要とする人たちと共に生まれてくるの
かもしれませんね。

定年は英語で age limit と表現します。
retire under the age limit ・・・定年で退職するという意味になります。