母語も日本語も両方とも伸び悩んだために、どちらの言葉をもってしても
教科学習が難しくなってしまった状態を指します。
semi は英語で half を意味します。
セミプロはスポーツ選手などによく使われる言葉ですが、半職業的なといったニュアンスです。
セミコロン; などもこれに該当しますね(笑)
セミコロン; はピリオド. とコンマ, の中間の役割をする記号です。そういう意味では half
ですよね。
セミリンガルという言葉は、使い方に注意が必要です。
セミリンガルの子供が日本で増えている現状には、明らかに教育環境の問題があります。
決して子供たち自体に問題があるわけではありません。この辺りに気をつけてセミリンガルという
言葉を使う必要があります。
日本においても、国際化の波の中で帰国子女の存在も珍しいことではなくなってきました。
日本でもバイリンガルという言葉はお馴染みになりましたが、外国で幼少時代を過ごして帰国した
人たちにも様々なご苦労があったものと思われます。小さいころから英語に慣れ親しんでいれば、
そんなに努力しなくても自然とバイリンガルになれるだろうと思い込んでいましたが、そうでも
なさそうですね。
母国の国の言葉である「母語」をしっかり身に付けてから外国へ渡った子供の方が、幼くて母語の
基礎が出来ていない子供よりも早くその国の言葉をマスターできるようです。
まずはやはり基礎、基本なんですね。
二兎を追う者は一兎をも得ず、なんていう諺があります。基礎がしっかり築かれていないのに
母語も日本語も・・・となってしまうと混乱が生じてしまいます。
扇にも要があるように、基礎となる母語がしっかり身に付いていないと、扇のように才能が開かない
のです。
日本で働く諸外国の親御さんたちは、工場などで長時間働いて帰宅するため、教育に手が回らない
そうです。いずれ母国に帰るから勉強はそれから、と安易に妥協なさっている方も多いと聞きます。
日本語習得も大切ですが、まずは何よりも母語指導の徹底が望まれています。