卵から孵ったばかりのヒヨコの雌雄を見分けるプロのことです。
養鶏業の常ですが、雄のヒヨコには価値がなく、反対に雌のヒヨコには愛情が注がれます。
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初生雛鑑別師になるためには、まず全日本初生雛鑑別協会の養成所に入所します。
そこで技術を磨いて、同協会に鑑別師として登録されることによって、その後の仕事を
斡旋してもらえます。
仕事の斡旋先は海外も多く、ヨーロッパ各国や北米・中南米などに派遣されます。
派遣先では通訳がつくため、語学習得の必要性はそんなにありません。
現地では鑑別作業の他にも、日本が誇る初生雛鑑別の技術指導を行ったりします。
さらには、鑑別大会を開催して技術の普及に努めます。
日本が誇る初生雛鑑別の技術です。
孵ったばかりのヒヨコの肛門を指でちょっとだけ開いて、内部に粟粒大の生殖突起があるか
どうかで雌雄を鑑別します。指先の感触で判断する職人技で、高度な技術を要します。
肛門鑑別法は別名「指頭鑑別法」とも呼ばれ、手先の器用な人でないと勤まらないと言われます。
肛門鑑別法の技術は日本人特有のものといわれ、その精度もかなり高く、とある鑑定大会の
上位入賞者は100羽の鑑定を3分程度で行い、その精度は100%ということです。
「全日本初生雛鑑別協会」の養成所の入所資格ですが、満25歳以下で、高校卒業もしくは
それと同等以上の資格があることが条件になります。
さらには、視力が1.0以上(矯正可、色盲不可)という基準が設けられています。