よく本屋さんなんかでは、資格コーナーの横に就職や英語、辞書のコーナーが設けられています。
資格は就職にリンクしているわけです。
書店の配置などからも、そのことは伺えます。資格を取得して良い就職口を見つけよう、
そう思うのは当然ではないでしょうか。
厳選!まる見えガイダンス 資格図鑑!2009 オバタ カズユキ by G-Tools |
しかしながら、このオバタカズユキ氏の資格図鑑は、そんな単純な発想に水を差す?
厳しい内容となっています。
その真意は、資格を取得すればそのまま就職には直結しない。
でも、それでも資格を取得するために一生懸命に努力することは意味のあることである、
というところにあるのではないでしょうか。
一読してそんな感想を抱きました。
資格取得後の収入も案内する本
行政書士や社会保険労務士などに代表される、人気資格の本音と現実が浮き彫りにされています。気になる収入面の話題にも切り込んでいきます。
生半可な気持ちで資格取得を考えている人にとっては、確かにこの本には夢を打ち砕く破壊力が
あります。しかし、しっかりとした気持ちを持って今後の人生を”資格をひとつの武器”にして
切り拓いていこうとしている人には、実に読み応えのある内容です。
私自身も調理師や英検準1級、スクーバダイビングライセンス等を持っていますが、
それらの資格が現実の仕事に直結しているとは思えません(笑)
「たしなみ」という言葉がありますが、正にそんな感じです。
やはり何事もプロセスが大切ということでしょうか。資格試験に合格して資格を取得するのが
目的ではありますが、あくまでも通過点に過ぎないということです。
現実の世界では、机上の空論に過ぎないようなことが多く発生します。そんな中で独自に応用力を
身に付けていくのが、実際の仕事ではないでしょうか。
就職試験などにおいても、資格は持っていた方がベターではあるけれども、必ずしも決め手には
ならないということです。
資格を取得するために、計画を立てて一生懸命に努力する。
その結果、資格試験に合格!・・・しても、それは長いキャリア人生における通過点に過ぎない。
ある意味、そこからが本当の仕事が待っているわけですから、
資格取得のために一生懸命努力した過程を忘れずに、
それ以降も勉強する習慣を持ち続けることが大切ですよね。
資格図鑑、なかなか興味深いガイドブックです。