高校2年から大学への飛び入学もありますが、
大学3年から大学院への飛び入学の方が一般的です。大学院側の囲い込みが加速しています。
飛び入学―日本の教育は変われるか 小林 哲夫 by G-Tools |
囲い込みといえば、このブログの中でもご紹介させて頂いた青田買いが有名ですよね。
就活で話題になる青田買いですが、それより一足先に囲い込みは行われているわけです。
急増する飛び入学
飛び入学というと聞こえは良さそうですが、大学3年からそのまま大学院へ行くわけですから、大学卒業に必要な単位数を取得することはできません。よって、飛び入学すれば学士号が
与えられないということになります。
それでも、飛び入学は急増しているそうです。
大学院の強化が進む中で、より優秀な人材を育てる必要性が大学院側に出てきました。
他大学の大学院に人材を奪われる前に、自校の学部からの飛び入学(これぞ正しく、囲い込み)が
多く見られるようになってきたというわけです。
飛び入学・・・う〜ん、どうなんでしょうね。
受験教育の中で、Z会なんかは先へ先へ勉強を進めていきますよね。
先取り、先手必勝とばかりに学校のカリキュラムより一足先に学習を進めていきます。
学習塾なんかも概ねそうです。
課外授業というか、学校の外では効果を発揮していいと思うんですが・・・。
個人的には、どうも飛び入学っていうとしっくりこないんですよね(笑)
せめて学校の中では、じっくりと腰を据えてカリキュラムに取り組んでいくのがいいのではないかと。
ましてや、大学院側の競争のために飛び入学が増えているということになれば・・・
教育の原点を顧みる必要があるような気がするんですよね。
学校の外で、個人個人が”先取り”を進めていくのは大賛成なんですが。
せっかく大学に入学したのに、学士号を取得できないなんて・・・
ちょっと不自然で寂しいような気がします。