難読医療用語は、一時期注目されましたよね。
患者と医師のスムーズな意思疎通をはかるためにも、医療用語の明快さが求められています。
寛解(かんかい)とは、症状が落ち着いて安定している状態を指します。
しかしながら、「治癒」とは異なります。
再発する可能性を含んでいることを忘れてはなりません。
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専門用語を理解している医師側には何ら問題ありませんが、患者側からすると、クエスチョンマークが
付きまといます。きちんとした説明をしてほしいという要望も、ごく当たり前のことだと思われます。
医師と患者の間のコミュニケーション不足というよりも、誤解に近いものがありますよね。
寛解・・・確かに字面だけみてみると、いかにも治癒したような錯覚に陥ります。
「寛」という漢字の意味を考えてみても、寛ぐ(くつろぐ)といったニュアンスが伝わって参ります。
人名にもよく使われる漢字ですよね。
三田寛子・・・いかにも癒しを連想させる芸能人のお名前です(笑)
「解」の字に至っては、解決、雪解け、問題解消などなど、今さら言わずもがなの言葉が並びます。
寛解をはじめとする難読医療用語の問題を解決するため、国立国語研究所の「病院の言葉」委員会が、難しい医療用語を患者に分かりやすく説明するための解説手引を作成する動きがあるようです。
これはありがたいですよね。
ちょっとしたクレームから医療裁判にまで発展してしまう世の中って、どうも世知辛くていやですよね。自身がモンスターペイシェントにならないためにも、病院の言葉はしっかり理解しておきたいものです。